何でも出来る人は、「フラット」にも出来る人。

~2月マンスリー会議~

遅い初雪となった熊本。冬らしい冷え込みもあるにはありましたが、襲い来る寒波も長続きはしないようです。全国的に新型コロナウィルスへの懸念が広がる中、もちろん既知の風邪やインフルエンザにも油断ができない季節の変わり目です。

さて今月のマンスリー会議ですが、お越しいただいた講師は「ジャムスタジオ」の川口和正先生。日々ナレーション収録に携わっておられる豊富な現場経験から、今回は特に「CMの読み」にクローズアップ。何が大切か、何を求められるか、ベテランの読み手さんの実例などにも触れつつ、実践的な指導とサンプルボイス収録までをご対応頂きました。

川口和正先生

現場での第一声は、ストレートに、ナチュラルに読むことが重要視されます。まずは強調や演技を抑えた「フラットな読み」を聞いてもらうこと。そこから表現などについて注文に応えながら、徐々に修正していきます。だから、最初から「変な抑揚」や「演技」を加えてはいけません。それは修正していくに当たって邪魔ですし、プロセスとして二度手間になるからです。

つまり、自分の読みの癖を把握し、いつでもフラットな読みができるようになっておくこと、これが重要です。「てにおは」を伸ばす、語尾を伸ばす…というクセを持つ人は多いと思いますが、たいてい「自覚」していないものです。だからこそ「クセに自分で気付けるか」が大事。こうした修正能力とともに、自分の最も「抜けのよい声」を常に出せる準備が出来ていること、その両方が揃ってようやく「読みのスタートラインに立てた」と言えるわけなのです。「一度指摘された修正点や間違いを、決して繰り返さないでください。」よい読み手としてそれは絶対条件だ…と、先生は締めくくられました。

<アンケートから>

  • CMのナレーションに相応しい抑揚の付け方を初めて学びました。読み方の引き出しを沢山身につけます。
  • 読み始めを「高く」入ること。やろうとしてもなかなかできなかったので、今後心掛けていきたいです。
  • ブランド名、商品名、日時といった「立てる」ところを、間違うことなく強調して読めるように努力します。
  • アクセント、抑揚、秒数と、短い原稿の中にも注意すべき点が多く、技術を磨いていきたいと感じました。

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