みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
音楽ライター まさいよしなりです。
「我ら音楽マサイ族」、今回採り上げますのは12月2日にリリースされた、こちらの2枚組ベスト盤です。
Look For The Light/渡辺貞夫 (UCCJ-2186~7)
1951年、18歳にして上京。53年に秋吉敏子の「コージー・カルテット」に加入、その後ジョージ川口と活動を共にし、初のリーダー作「渡辺貞夫」をリリースしたのは61年のことでした。
バークリー音楽院への留学を経てさらに音楽観を広た彼は、以降ボサノヴァを採り入れたり、クロスオーヴァー/フュージョンのヒットアルバム「California Shower」を発表するなど、世界を股にかけた活躍ぶりはご承知の通りです。
そんな「生きる伝説」の彼が、2021年の音楽生活70周年を前にリリースした記念ベストが、この「Look For The Light」。2枚組、計25曲というボリュームで、レーベルの枠を越えて集められたこれら珠玉の作品群は、アーティスト本人がセレクトしたものです。
いずれも代表作ばかりで、ナベサダの偉業を手軽に俯瞰することのできる内容となっており、初心者にもオススメできる企画盤です。