【我ら音楽マサイ族】
「With コロナ」の世界に響き渡る、
華やかなるウィーンの調べ。

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
音楽ライター まさいよしなりです。

「我ら音楽マサイ族」、今回採り上げますのは先月27日にリリースされたこちらのCDです。

ニューイヤー・コンサート2021/ムーティ指揮、ウィーン・フィル [SICC-2221~2]

毎年恒例となっている世界的な音楽イベント、ウィーン・フィルによるニューイヤー・コンサート。現地時間の1月1日正午から、「黄金のホール」と呼ばれるウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)にて執り行われています。

世界中に大きな影響を及ぼし、今なお収束を見ない「コロナ禍」。その真っ只中で開催されることになった2021年のコンサートは、異例の対応を余儀なくされました。それは、「無観客」での実施。

今回で6度目の登壇となったリッカルド・ムーティは、この前代未聞の状況下においてもなお、持ち味の華やかさで古参オケの魅力を存分に引き出しました。ヨハン・シュトラウス2世をはじめとするシュトラウス一族によるポピュラーな楽曲群はもちろん、本コンサート初出となるスッペ作曲「ファティニッツァ行進曲」、ツェラー作曲「ワルツ 坑夫ランプ」、コムザーク作曲「ワルツ バーデン娘」など、聴きどころ満載。現在ウィーン・フィルと最も密接であると言えるムーティならではの、息の合った演奏がCD2枚に渡って展開されていきます。

ニューイヤー・コンサートのライブ盤は、「その年の1月中にCD化する」のが慣例のようになっており、今年は1月27日に日本国内盤が発売されました。海外仕様となるEU盤は、それより数日前にリリースされています。国内盤には日本語のライナーノートが封入されていますが、収録内容は海外盤も同一であり、実売価格に1,000円ほど差がありますので(海外盤が安い)、これはお好みに応じてお選び頂けばよいでしょう。

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