【BOSS COLUMN】ワーケーションという働き方

 コロナの影響もあり、リモートワークも特別なことではなくなりましたが、最近は、ワーケーションという働き方が少しずつ浸透しはじめています。ワーケーションとは、ワーク+バケーションの造語。すなわちバケーションしながらワークをすることです。wi-fi環境が整っている施設も多いので、パソコンと電話さえあれば仕事ができる!という方も多いのではないでしょうか?

 私が実証実験をお手伝いしたのは、阿蘇くじゅう国立公園内でのワーケーション。環境省の事業だったので、環境の負荷のかからないサスティナブルツーリズム、「ゼロ・エミッション」をテーマにモニターツアーを実施しました。

 福岡市在住のSさんfamilyは、「秘湯を守る会」のメンバーでもある「寒之地獄温泉」でワーケーション体験。ここは、霊泉を薪で炊いて温めた温泉が自慢なので、家族みんなで、まずは、近隣から集められた木々の薪割り体験。窯に入れるまで体験できます。ワークも、客室だけではなく、パブリックなスペースでも快適に仕事ができます。

 同じく、福岡からのFさんたちビジネス仲間のワーケーションは、別荘を丸々貸切っての体験。眺めのいい広いスペースで、取材のアポイントや資料作成。近隣のお店から手に入れた地元の食材で、身体が温める鍋料理を、地ビール、地ワイン、地酒とともに。


 そして、熊本市内から参加したYさんfamilyは、温泉の蒸気で発電所をつくった「九重観光ホテル」での体験。登山家でYoutuberのYさん。もともと環境に負荷をかけない登山は意識していたようですが、さらに「ゼロ・エミッション」を意識した登山にチャレンジしていただきました。持ち込まない、汚さない、は基本ですが、糞尿の問題も真剣に考えて、簡易トイレの実験や登山弁当のモニターなどにも意見を寄せていただきました。

 今週2月22日に「観光SDG’S支援センター」の設立総会があり、私が上席研究員をつとめる「地域観光研究所」が事務局を担うことになりましたが、サステイナブルツーリズム、ゼロエミッションを意識した過ごし方、そして、ワーケーションという働き方ももっと、もっと日常的なものになっていきそうです。

 

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