みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
音楽ライター まさいよしなりです。
「我ら音楽マサイ族」、今回採り上げますのは今月1月にリリースされたこちらの配信シングルです。
1980年のデビュー以来、精力的に活動を続けている松田聖子。40周年を迎えた昨年は、彼女の詞に財津和夫が曲を書いた新曲「風に向かう一輪の花」や、それを含むニューアルバム『SEIKO MATSUDA 2020』(オリコンチャート デイリー1位、ウィークリー3位)を発表。このアルバムには他にも「SWEET MEMORIES ~甘い記憶~」や「瑠璃色の地球 2020」のように、自身のヒット曲の再録音が収録されていました。
その流れを受けてか、配信シングルとして今回リリースされたのが「青い珊瑚礁 ~Blue Lagoon~」。これはもう曲名からお分かりのことでしょう。「裸足の季節」に続く、1980年7月発表のセカンドシングル「青い珊瑚礁」の、リ・レコーディング・バージョンです。
音作りについては、オリジナルを手掛けた大村雅朗の編曲を大枠で踏襲している印象です。その上でコーラスワークやシンセサウンドによって、より爽やかに、より透明感のある音像へとブラッシュアップされています。
また特筆すべきは何と言っても、41年という時を経てなおオリジナルのキーで高らかに、パワフルに、のびのびと歌い上げる、松田聖子という稀代のシンガー。瑞々しさに満ちた「永遠のアイドルっぷり」に、聴き手はもう脱帽するよりほかありません。