みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
音楽ライター まさいよしなりです。
「我ら音楽マサイ族」、今回採り上げますのは今月14日にリリースされたこちらの編集盤です。
アコースティック・カヴァーズ・オヴ・ゴダイゴ~ベスト・セレクション/浅野孝已
ゴダイゴのギタリストとして知られる浅野孝已(あさの たかみ)。中学生にしてセミプロ、16歳で高校を辞めプロとなり、複数のバンドを経てミッキー吉野グループ(のちのゴダイゴ)に加入したのが1975年、24歳の時でした。
その卓越した演奏テクニックはもとより、レコーディングの際にギターシンセサイザーを導入したり、メーカーと協力してギターの開発に取り組むなど、常に「新しい音」を追求したギタリストです。近年も再始動したゴダイゴなどで精力的に活動していましたが、2020年5月、68歳の若さで逝去されました。
そんな彼が、ゴダイゴ時代の楽曲をギター中心のサウンドにリアレンジするというコンセプトでリリースしてきたのが、「アコースティック・カヴァーズ・オヴ・ゴダイゴ」シリーズ、全8作。そして、このCDシリーズからアコースティックな演奏17曲を厳選しコンパイルしたのが、ご紹介した『アコースティック・カヴァーズ・オヴ・ゴダイゴ~ベスト・セレクション』。
ゴダイゴファンのみならず、上質なインストゥルメンタル・アルバムとして広くおすすめしたい、ギターの魅力に満ちあふれた追悼盤です。