【我ら音楽マサイ族】
多彩な才能が凝縮された一枚が、高音質で再登場。

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
音楽ライター まさいよしなりです。

「我ら音楽マサイ族」、今回採り上げますのは本日リリースされたこちらの再発盤です。

COSMOS’51 ≪2021 SPECIAL EDITION≫/鈴木 茂

鈴木 茂はギタリストにして作曲家。アレンジャーやセッションギタリストとして伝説級の活躍をしていることで余りにも有名です。

1969年、細野晴臣・大瀧詠一・松本 隆とともに「はっぴいえんど」(当初のグループ名は「ヴァレンタイン・ブルー」)を結成し、日本語ロックのエポックとなりました。解散後、細野・林 立夫、松任谷正隆と新たに結成した「キャラメル・ママ」(のちのティン・パン・アレー)での活動を経て、1975年にソロ作『バンドワゴン』をクラウンからリリース、好評を博しました。

この『バンドワゴン』から計5枚のアルバムが、クラウンのPANAMレーベルから発表されています。クラウン時代の作品は度々CD化されているのですが、本日また新たに5thアルバム『COSMOS’51』が再発されましたのでご紹介です。

直近では2017年にもリマスター盤が発売されている『COSMOS’51』。ただし今回は、タイトルに「2021 SPECIAL EDITION」と付けられている通り、特別仕様となっています。すなわち、単なるリマスターではなく、オリジナルの24chアナログマルチテープを用いて鈴木 茂自らがリミックスを施し、リフレッシュしたサウンドが堪能できるという趣向です。このリミックスシリーズ、2018年には3rd『Caution!』が、2020年には4th『TELESCOPE』がリリースされており、それに続く今回の『COSMOS’51』の登場ということになります。

ソウル・ラテンといったジャンルをロックへ昇華したクロスオーバー・サウンドが、ブラッシュアップされた音質で蘇っています。オリジナルアルバム収録の10曲に加え、コロナ禍の中で録音されたカバー「UNCHAINED MELODY」、オリジナル楽曲のカラオケトラック7曲、鈴木本人からのコメント1トラック、あわせて19トラックというボリュームで、聴き応えのある一枚となっています。

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