みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
音楽ライター まさいよしなりです。
「我ら音楽マサイ族」、今回採り上げますのは先月23日にリリースされたこちらの再発盤です。
生まれたところを遠く離れて/浜田省吾 (SECL-3001)
ロックバンド「愛奴」のドラムス担当として1975年にデビューし、同年脱退。翌年にソロデビューを果たした浜田省吾。今年はそのソロデビューから45年目ということで、これまでのアルバム・シングル59タイトルをまとめてリプライス・再発売する、「SHOGO HAMADA 45th Anniversary “DISCOGRAPHY COLLECTION”」キャンペーンが実施されています。
特に1976年発表のデビューアルバム『生まれたところを遠く離れて』(今回ご紹介させて頂きました)から82年のライブアルバム『ON THE ROAD』までは最新リマスターが施されており、この点も嬉しい限りです。
自らの意思とかけ離れた音作りを強いられたとされる初期アルバム5作は、本人が廃盤を望んでいたとも言われています。しかし、敢えて今それらをあらためて聴くと、興味深い発見がいくつもあってハッとさせられます。爽やかな都会派ポップを望まれていた中でスマッシュヒットした5th収録「風を感じて」までの流れと、本来目指していたロックへと思い切り舵を切った6th以降の作風とが実に好対照で、そのいずれもが浜省の躍進には必要であったのだと確信できるはずです。
もしまだ手に取ったことのない一枚がありましたら、お求めやすくなったこの機会にいかがでしょうか。