全国公開に先駆けて、水俣市で実施された映画「MINAMATA」プレミアム試写会へ参加してきました。
物語の舞台は、1970年代の水俣で、ジョニー・デップが演じるには、フォトジャーナリストで3年間水俣に住み、当時の水俣病被害者の写真を全世界に発信したユージン・スミス。
私が小学校低学年だった頃の話で、私は、チッソの社宅に住み、チッソの近くの幼稚園に通い、チッソの近くにピアノのレッスンに通っていましたが、当時は全くその存在を知りませんでした。
今回のプレミア試写会は、水俣市内に住む水俣病被害者を支援する人たちが中心になって実現。プロデューサーであるジョニー・デップ、監督であるアンドリュー・レヴィタスから特別にメッセージが寄せられ、映画終了後には、ユージン・スミスさんと一緒に写真を撮影していたアイリーン・スミスさんのトークショーもありました。
そして、この公開のタイミングで、となりの津奈木町「つなぎ美術館」では、ユージン・スミスさんと、アイリーン・スミスさんの写真展も開催されています。
今回は、いろんなご縁が重なり、当時のユージン・スミスさん、アイリーン・スミスさんと親交のあった方とご一緒させていただくことができ、切り取られた写真の風景のストーリーなどについても、詳しくお話をお伺いさせていただくことができました。そして、写真集も手に入れることができ、アイリーン・スミスさんご本人にもご挨拶をさせていただくことが叶いました。とても美しく、若々しく、エネルギーを感じる方でした。
今回の映画「MINAMATA」は、あくまで史実をベースにしたフィクションなので、すべてが事実というわけではありませんが、この映画が全世界に発信されることにより、チッソ、そして、水俣について、どのような印象を持たれてしまうのか・・・。けれど、今でも、水俣で頑張って生きている人、水俣を愛している人たちの想い、今の美しい水俣の風景、そして、今、水俣で起こっている様々な出来事などをちゃんと伝えていける機会になればいいなぁと心から思います。