もっと感じて、伝えよう!

~6月マンスリー会議~

じりじりと蒸し暑さが増してきましたね。まだ正式な梅雨入りはまだのようですが、一足飛びに夏になってもらいたいものです。

毎月恒例のマンスリー会議です。今月の講師は、ラジオパーソナリティー・朗読家の 政木 ゆか 先生をお招きし、「~あいうえおを大切に~」と題して、正しい日本語を感じる気持ちについて、お話を伺いしました。

政木ゆか先生

政木先生と言えば、よどみなくしゃべるラジオパーソナリティーというイメージが強かったのですが、お伺いした話は正反対に技術ではなく、伝える気持ち、感じる気持ちが中心のお話となりました。

きれいに読むことばかりにこだわっていては、伝えたいことが伝わらないことがある。早口言葉など伝える方法ではない。ガ行鼻濁音も時代が変わってあまり使われなくことが増えた。ただ古典を読む場合などきれいに聞こえる。それが日本語の美しさの原点。

上半身の力を完全に抜いて、それから息を吸う

それでもやはり技術に必要ということで、効果的な「腹式呼吸」なやり方を実際に教わりました。
腹式呼吸のイメージは、お腹から声を出すのではなくて、吸い込んだ息をお腹に溜めたまま声を出す。まず正しくお腹に息を吸う。上半身の力を抜いて息を吸う。思っているよりも低い声が出るはずとのこと。
効果テキメンで、数分前とは違う声になりました。

しかしやっぱり強調されたのは「どう感じるか」「どう伝えるか」であり、それが個性となり、武器にすることでした。とても貴重なレッスンでした。

<アンケートから>

  • 朗読の際に文章に書かれていることを”眼の前でまさに起こっていること”として見て、それを感じながら、朗読することを学びました。初めての意識の中で声を出したこと、新しい気付きの中でとても嬉しく感じました。
  • 自分の特性を生かした表現ができるようになりたい。アクセントにも注意したいと思った。

16日に県立図書館で菊池恵楓園「心の朗読会」

合志市にある、国立療養所菊池恵楓園の絵画クラブ「金陽会」のメンバーが書き残した「絵の中のふるさと」の絵画展「えとことば」が6月15日土曜日から、熊本市出水2丁目の熊本県立図書館で開催されます。26日水曜日まで(18日、25日は休館日)。

えとことば

~「絵の中のふるさと」より~

また、16日日曜日には同図書館併設の「くまもと文学・歴史館」で、菊池恵楓園 心の朗読会「遠く悲しく、故郷を望みて」~恵楓園に生きるということ~が合わせて開催されます。
読み手は政木ゆかさん、木内里美さん。さらにフルート奏者の吉永洋子さん、箏・十七絃琴奏者の小路永和菜さんも迎え、同園所蔵の膨大な作品群から今回は杉野かほるさんの作品を中心に朗読されます。

これらの作品に触れる時、私たちは誰しもが持つ魂の、中心に輝く、何ものにも侵すことのできない「人間の尊厳」を見るのです。(お知らせチラシから)

菊池恵楓園 心の朗読会

また同時に「ハンセン病文学コーナー」も15日~26日の同期間、開催されます。
多くの方のご来場をお待ちしております。