【スマイルシェア便り】トヨタ最高益8978億円

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38回目は「トヨタ最高益8978億円」についてです。

 

 4~6月 世界販売が急拡大

 

 トヨタ自動車が4日発表した2021年4月~6月期連結決算は、売上高が前年同期比72.5%増の7兆9355億円、純利益が約5.7倍の8978億円となり、いずれも4~6月期としては過去最高となった。世界販売が急拡大し、業績を押し上げた。自動車業界は裾野が広く、日本経済に好影響を与えそうだ。ただ世界的な半導体不足や資材高騰、新型コロナウイルス流行で先行きが見通せないとして業績予想は据え置いた。

 子会社のダイハツ工業、日野自動車を含んだグループの世界販売台数は49.3%増の275万9千台だった。新型コロナによる景気落ち込みからいち早く回復した米国や中国を中心に新車需要が拡大。人気のスポーツタイプ多目的車(SUV)やハイブリット車の新型車を続々投入することで需要の取り込みに成功した。地域別では欧州、アジアなど全ての地域で増益や黒字転換。特に北米が好調だった。純利益は、販売増に加え、円安傾向や諸経費の圧縮が奏功し、コロナ前の19年4月~6月期の6829億円と比べても大幅に増えた。トヨタは「収益体質がさらに強化できた」と説明した。

 一方、半導体不足や新型コロナの新興国での感染拡大で生産が10万台程度下振れした。22年3月期の業績見通しは従来予想を変えず、売上高が前期比10.2%増の30兆円、純利益は2.4%増の2兆3千億円を見込む。据え置いた理由について「半導体不足など、まだまだ予断を許さない状況にある」とした。22年3月期のグループ販売台数も1055万台の計画を維持した。

 

 新型車積極投入 コスト減も徹底

 

 トヨタ自動車が2021年4~6月期連結決算で過去最高益となったのは、徹底的なコスト削減を進める一方で、新型コロナウイルス禍でも高単価の新型車を積極的に投入し、稼ぐ原動力としたことが背景にある。少ない販売台数でより大きな利益を出せるよう、体質を改善した。本業のもうけを示す営業利益が売上高に占める割合を表す「営業利益率」は、12.6%。新型コロナ前の19年4~6月期の9.6%を大きく上回り、過去最高となった。製造業では、5%程度が平均とされる中、2桁は目を引く。

 それを支えたのは営業戦略だ。スポーツタイプ多目的車(SUV)やハイブリッド車(HV)といった高価でも売れる高付加価値の車を続々と打ち出し、販売台数を伸ばしながら、1台当たりのもうけを増やすことに成功した。生産面では、新型コロナ流行で工場が停止した際、効率的な工程を追及したことが貢献。オンラインでの会議や打ち合わせを増やすことで出張を減らし、経費圧縮につなげた。

 

 🔍ズーム トヨタの業績

 リーマン・ショックで2009年3月期連結決算で純損益が4369億円の赤字に転落。その後は東日本大震災の影響で一時的な落ち込みはあったものの、中国市場の成長などで経営の立て直しに成功。19年3月期に国内企業で初めて売上高30兆円を突破した。21年3月期は売上高が前期比8.9%減の27兆2145億円、純利益は10.3%増の2兆2452億円。

 

 

(熊本日日新聞 2021.8.5より抜粋・引用)

 

 各業界が非常に苦しい中で、この3月期に過去最高の利益を出した企業さん。大変興味が湧きます。背景としては商品戦略とのことです。高単価、高付加価値の車を続々投入し、さらにヒットさせるという戦略は詳細が非常に気になります。苦境を乗り越え、ここまで到達するためにはそれだけのプロセスがあったのだと思います。トヨタさんといえば本をたくさん出版されており、私も何冊か読みましたが大変勉強になります!というより私の読んだ中では、生産工程の生産性を向上させるための取り組みや、片付けを徹底し無駄の排除することにより、生まれる時間の有効活用、またその生産性向上における相乗効果。この考え方を私たちの仕事へと落とし込むと、現状の改善に必ずつながると思っております。苦しい今をどう乗り越えるか?目的を持ち、その手段と方法、計画的に取り組み、力を合わせてこの危機を乗り越えていきましょう。

 

 

 

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