【BOSS COLUMN】アートか?革命か?幻のアーティスト

 熊本市現代美術館の新館長に日比野克彦さんが就任予定という、うれしいニュースが届いていますが、週末は、シークレットで開催された熊本市現代美術館のスピンオフイベントへ行ってきました。
 
 残念ながらコロナの影響で閉館中の現代美術館ですが、現在、九州を中心に活動を続ける7人のアーティストのグループ展『段々降りていく』が開催されているはずでした。実は、その展覧会に、直前で評議員の方々の反対により、参加が叶わなかった8人目の幻のアーティストがいます。その人こそ、革命家の外山恒一さん。10数年前の東京都知事選で話題を集め、その後も革命家として、様々な活動を続けています。
 
 今回は『段々降りていく』出展アーティストである加藤笑平さんの主催。(加藤さんも独自の表現活動を九州で続けています)
美術評論家・福住廉さんとのトークライブですから、面白くないはずはありません。外山さんは、想像よりもマイルドで、ウィットに富んだ方でした。単に奇抜で目立ちたがり屋というわけではなく、緻密の計算された活動の数々・・。目からうろこのことも多く、刺激を受けまくり、とにかく濃厚で、充実した時間でした。
 
 
 
 
 感染対策をしっかり施したシークレット会場には、個性的な活動を続けているアート関係の方々が集結。担当キュレーターはギリギリまで調整を進めていたようですが、外山さんの作品が現代美術館に展示されていたら、どんな意見が飛び交っていたのかなぁ、と想像すると、ちょっと残念な気もします。
 

 アートなのか、それが表現なのか、それこそ革命なのか・・。「愛知トリエンナーレ」でも、表現の自由についての討論がなされていましたが・・、いろんなことを考えさせられました。