【BOSS COLUMN】海と空のあいだに~石牟礼道子の文学世界~

 くまもと文学・歴史館で開催されている「海と空のあいだに~石牟礼道子の文学世界~」に行ってきました。

 

 

 

 

 

 改めてご紹介する必要はないかもしれませんが、石牟礼道子さんは熊本が誇る文学者!水俣で教員をしながら、谷川雁さんの「サークル村」に参加し、文学活動を開始。代表作である「苦海浄土わが水俣病」でその才能が知られるようになりました。

 私は、10年ほど前、石牟礼道子さんと多田富雄さん(作家・医師)の往復書簡の舞台が、熊本、水俣で開催されたとき、ステージ周りをお手伝いさせていただいたことがあり、その関係で、石牟礼さんのご自宅にもお邪魔させていただき、数回だけお会いしたことがありました。また、私の伯母と同級生だったようで、学生時代、伯母と石牟礼さんが競い合って、図書館で本を読んでいた・・というエピソードをきいたとき、とても誇らしい気持ちになったこともありました。

 今回の企画展ですが、石牟礼道子さんの直筆の原稿用紙もたくさん展示されており、赤ペンで校正されたあとなども興味深く拝見させていただきました。また、水俣の懐かしい風景の写真もたくさん展示されていたので、なんともいえない気持ちになりました。

 コロナ禍なので、入り口のところに、消毒液、体調チェックシートなどを記入するテーブルに、さりげなく置いてあったのが、猫の絵が描かれたクリアファイル。よくみると夏目漱石先生のスケッチでした!とても得した気持ちになって帰ってきました!