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INTRODUCTIONイントロダクション

熊本県玉東町出身の現役高校生・柳明日菜による初監督作品となります。

脚本は、日本映画界の名優・笠智衆の故郷である熊本県玉名市・玉東町を舞台に、同じく同郷の監督・柳明日菜が実体験をもとに書きあげました。笠智衆に憧れる女子高生のちょっと変わった青春群像劇となっています。 キャストには、笠智衆の孫にあたる笠兼三をはじめ、熊本出身の高良健吾、小沢まゆ、中島瑠菜らが名を連ねます。主人公は、監督の柳明日菜。これまでに柳明日菜が俳優として出演した映画の監督、渡辺紘文(大田原愚豚舎)、夏都愛未らも俳優として出演するなど、プロの映画人たちが参画し、オーディション(約120名が応募)の中から選ばれた約40名のキャスト、地元スタッフのみなさんと一緒に映画を創り上げます。

今回の映画「レイニーブルー」は、柳監督の才能と情熱に突き動かされたプロの映画人たちが、柳監督の生まれ育った玉名地域のみなさんと一緒に、映画の力を信じて、真剣に取り組むプロジェクトです。完成した作品は2024年の国内公開、海外映画祭への出品を目指します。皆さまのご参加・ご協力をお待ちしています。

STORYストーリー

17歳の日常で揺れる小さな感情を丁寧に描いた青春劇

主人公の中山蒼( 17 )は映画同好会のたった 1 人の部員。
彼女が敬愛する映画人は同郷の大先輩・笠智衆。
夏の日の放課後、部室からボロボロの 1 冊の 脚本が見つかります。

「この脚本は何?誰がどんな気持ちで書いたんだろう?」

蒼の異常な 妄想がどんどん膨らんでゆきます。クラスメイトの宇佐美君は自分の存在や変な趣味をできるだけ人に知られないように生きています。人目を気にせず自分がやりたいことだけを押し通す蒼とは正反対。全く気のあわない2人ですが、なぜかお互いの行動が腹立つほどに気になってしまいます。

高校卒業後の進路を周りからとやかく言われるのが億劫な蒼。憂鬱な日々。

ある日、ラジオから流れてくる曲「 レイニーブルー 」。
急に走りだしてしまった蒼。

「私、何やってるんだろう?」

ぎくしゃくする父との関係、味方か敵かよくわからない学校の先生、癖のあるクラスメイト。 笠智衆生誕の地である玉名市の人間模様と共に描く、17歳の蒼の日常、そして小さな感情の揺れを丁寧に描いた青春劇です。

 

監督・脚本・主演 柳 明日菜  Yanagi Asuna

高校1 年の時、廃部寸前で先輩と顧問の先生がいない演劇部に入部。活動を続けるうち、のめり込み、脚本も手がけるようになる。 2020 年の高校演劇では、仲間と励んだ創作脚本「碧空」が最優秀作品賞を受賞。美少女図鑑アワード 2021 九州グランプリ。2022 年大田原愚豚舎による最新作『テクノブラザーズ(渡辺 紘文監督)』の主演で長編映画デビュー。2023年は「緑のざわめき(夏都愛未監督)」「メンドウな人々(安田真奈監督)」が公開待機中。本作が映画初監督・脚本作品となる。

メッセージ

私がノリで入部した廃部寸前演劇部の部室は、3 畳ほどで学校の知る人ぞ知る場所にあります。壁は亀裂が入り、中は物が散乱しており、まるでゴミ屋敷のようでした。何十年も前からある脚本集やレコード、表彰状、ハリボテ、錆びた工具、他校からの上映感想、130cm くらいある巨大なクマのぬいぐるみなど、埃まみれになっていました。最初、部室の扉を開けた時、唖然とし、全部捨ててやろうと思いました。

しかし、少ない仲間と共に、演劇にのめり込んでゆくうちに、失敗しても成功しても「新しいものを一から創っていく」ことが大好きになりました。そしていつしか、その汚い部室の中の、何十年も前の先輩方の脚本や道具が、この部室の中に残っていることが愛おしくなりました。

私の中学・高校は、今年で没後30 年目となる日本のお父さん・笠智衆さんの卒業校です。私が住んでいる家は、笠さんが生まれた家とも近く、また私が生まれた年や中学入学年も笠さんとちょうど 100 年ずつ違っていたりします。全部、私のちょっとした自慢なのですが、同級生は誰も知りません。かなりの危機を感じます。

映画や演劇などの文化芸術は「触れた人の心を変える」くらい大きい力があると思います。ただそれは、誰かに守られていかなければすぐに 絶えてしまうくらい弱いものです。私は、この部室に残っている先輩方の脚本をどうにかずっと残していきたいし、日本の偉大な俳優・笠智衆さんを受け継いでいきたいです。

「レイニーブルー」脚本は、自分のこのような思いを込めてかきました。なにかを創って、もがいたり、たまには周りからの批判もあったりしますが、「それでも最後まで創る」ことと「受け継がれる」ことは大事だと感じています。今回の映画が無事に完成できるよう、見守っていただけると幸いです。

柳 明日菜

CASTキャスト

笠兼三(りゅう けんぞう)

名優・笠智衆の孫。神奈川県出身。祖父・笠智衆と同じく自然体で場にとけこむ役から、癖のある大臣役まで幅広く演じ分ける個性派俳優。近年の主な出演作に北野武監督 映画『首』、『ハウ』、『大怪獣のあとしまつ』。また声優として韓国ドラマ『スノードロップ』の吹替えも担当。

高良健吾(こうら けんご)

1987年、熊本県生まれ。06年、『ハリヨの夏』で映画デビュー。『M』(07)で第19回東 京国際映画祭日本映画・ある視点部門特別賞を受賞。『軽蔑』(11)で第35回日本アカデミ ー賞新人俳優賞、『苦役列車』(12)で第36回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、『横道世 之介』(13)で第56回ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。近年の映画出演作は『水は海に向かって流れる』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(23)など。 『Gメン』、『愛にイナズマ』の公開を控える。

小沢まゆ(おざわ まゆ)

熊本県出身。2001年に映画『少女〜an adolescent』で主演デビューし、同作で第42回テッサロニキ国際映画祭、第17回パリ映画祭、第7回モスクワ国際映画祭Faces of Loveにて最優秀主演女優賞を受賞。以降俳優として活動する傍ら、2022年に初プロデュース映画『夜のスカート』を発表し、2023年冬には2作目のプロデュース映画『ホゾを咬む』の公開を控えている。故郷の熊本復興支援の一環として映画イベントの企画も 積極的に行っている。

中島瑠菜(なかしま るな)

熊本県出身。2021年松竹グループ合同大型女性オーディション『松竹JAPAN GP GIRLS CONTEST Supported by BookLive』グランプリ受賞。 映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で映画デビュー。 Hulu U35『そこに光があるなら』主演、NTV『シャカレキ!〜社会歴史研究部〜』、NHK 高校講座『生物基礎』に出演。映画、ドラマ、CMなどで活躍中。

鄭亜美(ちょん あみ)

東京都出身。2007年平田オリザ主宰の劇団青年団に入団。以降平田オリザ作・演出作品に数多く参加。主な出演作品に「革命日記」「カガクするココロ」「冒険王」「ソウル市民1919」「東京ノート」等。2019年劇団ハイバイ(岩井秀人主宰)に、青年団と並行して入団。2022年主演映画「夜明けの夫婦」(監督・脚本 山内ケンジ)が公開された。

夏都愛未(なつと あいみ)

1991年5月1日生まれ、神奈川県出身。2014年に『3泊4日、5時の鐘』(15/三澤拓哉監督)で女優デビュー。2018年に山戸結希企画プロデュース作品『21世紀の女の子』の中の短篇『珊瑚樹』で監督デビュー。長編初監督『浜辺のゲーム』(2019、日本=タイ=マレーシア=韓国)では、監督・脚本・編集を担当し、第14回大阪アジアン映画祭コンペティション部門に正式出品された他、ニューヨークジャパンカッツ、カンボジア国際映画祭、アートフィルムフェスティバル(スロバキア)に選出された。『あなたの微笑み』(22/リムカーワイ監督)に出演。長編2作目となる『緑のざわめき』が2023年秋に公開される。

渡辺紘文(わたなべ ひろぶみ)

映画監督・脚本家・俳優。2013 年、故郷である栃木県大田原市にて、弟で映画音楽家の渡辺雄司と共に映画制作集団 大田原愚豚舎を旗揚げ。最新監督作『テクノブラザーズ』では柳明日菜を主役に抜擢。映画監督として活躍する一方、自身も俳優として『喜劇 愛妻物語(足立紳監督)』『街の上で(今泉力哉監督)』『全裸監督シーズン2(武正晴監督)』『愛なのに(城定秀夫監督)』等多くの作品に出演。『プールサイドマン』で東京国際映画祭 グランプリ受賞。『叫び声』で東京国際映画祭 監督賞を受賞。海外での人気も高い。

藏原隆浩|政木ゆか|梶尾真治|山下泰雄|大石勝|渡部友一郎|久米田美麗|釜坂虹杏|津川ミサ|上薗祐己|緒方隆人|原田青空|大久保志保|前田憲政|安田曜|一関ゆうみ|中島空凛|土田浩登|緒方元|中山慎之介|宇野倖布未|松下元気|加藤舞|菊池倫太郎| 徳永晄|ほんだひろし|

脇川美桜|加藤いあら|堀歩未|福海天音|櫻木寧々|石口怜音水|水村真加|中山結香子|守永莉音|井口晃| 寺本天嵐|中山大陽|米村優輝|和田功聖|岩下歩武|

STAFFスタッフ

監督補 渡辺 紘文(大田原愚豚舎)

2013年、故郷である栃木県大田原市にて、弟で映画音楽家の渡辺雄司と共に映画制作集団 大田原愚豚舎を旗揚げ。『そして泥船はゆく』『七日』『プールサイドマン』『地球はお祭り騒ぎ』がデビュー以来4作品連続で東京国際映画祭に出品され、多くの海外映画祭で上映されるなど国内外で高い評価を獲得した。2020 年にはイタリアのウーディネ・ファーイースト映画祭で海外初となる渡辺紘文監督作品の特集上映が開催され反響を呼ぶ。同年、世界最大の博物館であるアメリカ・スミソニアン博物館において特集上映“Get To Know Hirobumi Watanabe”が開催された。近年は俳優としても活動の幅を広げ、2022 年には主演を務めた『あなたの微笑み(リム・カーワイ監督)』が公開。

 

音楽監督 渡辺 雄司(大田原愚豚舎)

映画音楽家・作曲家・映画プロデューサー。栃木県大田原市出身。5歳よりピアノを始める。武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業。在学中より映画音楽の作曲家として活動を開始する。2013年映画制作集団大田原愚豚舎を兄の映画監督である渡辺紘文とともに旗揚げ。以降、渡辺紘文監督の全作品の音楽監督を手掛ける他、『クソ野郎と美しき世界(山内ケンジ監督)』『生まれゆく日々(山西竜矢監督)』『緑のざわめき(夏都愛未監督作品)』『さよならエリュマントス(大野大輔監督)』等数々の話題作の音楽を務めている。

 

撮影監督 渡部友一郎

1996年劇団東京乾電池研究生を経て、1997年入団。 退団後、元WAHAHA本舗の村松利史氏のプロデュース公演や、CMディレクター山内健司氏の演劇プロデュース「城山羊の会」に出演するなど小劇場を中心に活動。 2008年より関美能留率いる三条会に参加している。山内ケンジ監督による映画『夜明けの夫婦』の撮影技師。2022年に渡辺紘文作品『テクノブラザーズ』に撮影監督として参加。

 

録音 北原 慶昭

録音ミキサーとして、主にコマーシャルフィルムの撮影と仕上げ作業に関わるり、劇映画としては、「ぼくは勉強ができない」(山本泰彦監督、96年)「ビューティフルサンデー」(中島哲也監督、98年)「いたいふたり」(斉藤久志監督、02年)「TOKYO FANTASY」(ラファエル・フリードマン監督 14年)「夜明けの夫婦」(山内ケンジ 22年)などに参加。

 

プロデューサー 濵島 玲恵

株式会社桃 MOMO 代表取締役。2002年創業以来、熊本を中心とした様々な媒体企画、イベント、キャンペーンなどに携わる。高校生の柳明日菜を「美少女図鑑アワード」へ導き、いち早く ショートムービーの主役に抜擢。エンタテインメントやアートを通して地域を元気にする取り組みを模索しながら、これまでにも、熊本暮らし人まつり「みずあかり」、阿蘇ロックフェスティバル、くまモン夢学校、香梅アートアワード、熊本美少女図鑑などに尽力。熊本県文化振興審議会委員。一社)FOR KUMAMOTO PROJECT事務局。

 

企画・プロデュース 三谷 一夫(映画24区)

映画24区代表。金融業界から映画業界に転身後、『パッチギ!』『フラガール』など名作を生んだ映画会社のプロデュースに参加。最近では、2018年に若手の女性監督15人を起用した映画『21世紀の女の子』を企画。また、自治体とタッグを組んだオリジナル映画「ぼくらのレシピ図鑑シリーズ」を立ち上げ、これまで『36.8℃(堀田真由主演)/兵庫県加古川市』や『夏、至るころ(池田エライザ監督)/福岡県田川市』『メンドウな人々(片岡千之助・的場浩司主演)/山梨県富士吉田市』などを手掛けている。

 

制作|太田勝一郎
制作応援|前田憲政、森章浩   美術応援|益田笑利
スタイリスト|立山真佐代、竹内朱里(JARAN JARAN)
ヘアメイク|下山洋介、秋田かおり(JARAN JARAN)
スチール|皆田征賢   記録|小山紀之
演出見習|津川ミサ   撮影見習|中山慎之介

後援|熊本県 玉名市 玉東町  協力|熊本市

CONTACT

映画「レイニーブルー」製作委員会事務局(株式会社桃内)
TEL 096-319-8011 MAIL info@momo-j.net
受付時間:平日10:00~17:00